『78円の命』
2016/02/09
動物の命の価値がたったの78円?
かわいがっていた捨て猫が殺処分されたことをきっかけに、動物が廃棄物のように殺される現実を知った小学6年生の女の子が、「胸がはりさけそう」な衝撃と命の重さについてつづった作文『78円の命』
「豊橋市中学生話し方大会」で最優秀賞に選ばれたこの作文は、インターネットを通じて全国にも感動を広げ、豊橋市の教育委員会はこのほど、公明党の宮澤佐知子市議の提案を受け、この作文を小・中学校の道徳教材として活用することを決定しました。
動物の殺処分ゼロをめざす改正動物愛護管理法が公明党の推進で施行されたこともあり、「全国の人に読んでもらいたい」(動物愛護団体)と期待が高まっています。
その作文がこちら
『78円の命』
近所に捨てネコがいる。
そのネコは目がくりっとしていて、しっぽがくるっと曲がっている。
かわいい声をあげていつも私についてくる。真っ黒なネコだったので、魔女の宅急便から『キキ』と勝手に名付けてかわいがった。
人なつっこい性格からいつの間にか近所の人気者になっていった。子ネコだったキキも2年たった頃にうれしい出来事があった。
赤ちゃんを産んだのだ。
でもキキは捨てネコだったので、行き場所のない子ネコたちを近所の〇〇さんが預かってくれた。
毎日のように子ネコを見に行って、まるで自分の飼いネコのようにかわいがった。ある日、突然子ネコの姿が見えなくなった。
そこで〇〇さんに尋ねてみると、「〇〇センターに連れて行ったよ」と、うつむきながら言った。私はうまく聞き取れず、何を言っているか分からなかったが、
たぶん新しい飼い主が見つかる所に連れて行って幸せに暮らせるんだなと思った。次の日、学校でこのことを友達に話したら「保健所だろ?それ殺されちゃうよ」といった。
私はむきになって言い返した。
「そんなはずない。絶対幸せになってるよ」殺されちゃうという言葉がみょうに心にひっかかり、授業中も保健所の事で頭がいっぱいだった。
走って家に帰ると、急いでパソコンの前に座った。
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