虐待で身も心も深い傷を負った猫。唯一生まれた我が子が生きがいを与えてくれた

母乳のでないスウィーティーは、いつもスタッフがヤーキスにミルクを飲ませているところをじっと見つめていました。
そして、ミルクの時間が終わると、すぐに身体を温め、毛づくろいや排泄の世話を始めるのです。

スウィーティーは、ヤーキスのことがこの世で一番大切でした。
自分の傷が完全に癒えていないにもかかわらず、つきっきりでヤーキスの世話を続けたのです。

それから5ヶ月。

まだ普通の子猫よりも身体の小さいヤーキスですが、とても元気いっぱいで、いつも部屋中を駆け回っているそうです。

一方のスウィーティーは、少し前に2回目の手術を受けました。
最初は体重が1.8kgしかなかったスウィーティーですが、今では3.6kgに増えたそうです。

どうやらヤーキスの存在が、スウィーティーに生きる力を与えたようです。

ヤーキスと一緒にいるスウィーティーは、とても生き生きとしていて、毎日に喜びを感じています。
また、スウィーティーは、ヤーキスのことがいつまでも心配なようで、今でもヤーキスを視界の外に出さないそうです。

もちろんヤーキスも、優しいお母さんのことが大好きで、いつもお母さんに寄り添っているそうです。

こうして心に傷を負ったスウィーティーは、ヤーキスのおかげで元気を取り戻し、生きる喜びを感じることができました。
どこまでも深い親子の絆は、これから先もずっと続いていくことでしょう。

出典：scoopcat.org