引き取り手の現れない保護施設の老猫。訪問者が来る度に「いっしょに暮そう」と手をかざし続ける。そして…
猫の『シエナ』は13歳(人間年齢68歳)の老猫です。
シエナはずっと一緒だった最愛の飼い主さんを亡くし、保護施設へと連れてこられた猫でした。
施設に入ったシエナは、訪問者が来る度にガラス窓へ駆け寄って、手をかざしていました。
ずっと一緒に暮してきた飼い主さんを失って、とても寂しかったのでしょう。
しかし老猫は子猫と違い、なかなか引き取り手が現れません。
13歳で保護施設に入ったシエナも、新しい飼い主さんに出会うことができずにいたのです。
シエナは何度もガラス窓に手をかざして、愛情と関心が返ってくるのを待ちました。
そして、訪問者が興味を示してくれると、ガラス窓に身体を押し付けて、撫でて欲しそうにするのです。
それはまるで「ねぇ、いっしょに暮そうよ」と言っているかのようです。
でも、訪問者はシエナと少し遊ぶといつも遠ざかっていきました。
するとシエナは、寂しそうな顔で訪問者を見送るのです。
その様子は、海外の猫情報を扱うSNSで取り上げられました。
そしてついに、シエナの手に答えてくれる人が現れたのです!
ある日、シエナの記事を見たテリーさんが保護施設にやって来ました。
テリーさんがケージに近づくと、早速シエナが近づいてきて、いつものように手をかざしてきたのです。
その姿は、シエナが保護施設で手をかざす最後の姿となりました。
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